おはようございます!
M1‐HOME スタッフもこです(^^♪
昨日に続き『窓』の種類やメリットデメリットについても
書きたいなと思います!

①すべり出し窓
滑り出し窓とは、窓枠の溝にそって動くタイプの窓です。
縦横どちらの角度で開くのかという区別で縦すべり出し窓・横すべり出し窓、
開く方向も内開き、外開きという区別があります。
*縦すべり出し窓
回転軸が垂直方向にある為、ドアのように開けられる窓です。
ちなみに、縦すべり出し窓は、全開にすると窓が90度になります。
メリット
縦すべり出し窓の一番のメリットは、屋外の風を屋内に呼び込みやすい点にあります。
縦すべり出し窓を効果的に使うことで、住宅密集地や、風の通りにくい間取りでも、
室内に風を呼び込むことが出来ます。それだけではなく、窓を開閉する角度によっては
外からの視線を遮りながらも室内に風を呼び込む役割を果たしてくれます。
また、縦すべり出し窓は気密性も高く、家の性能を高くすることが出来ます。
デメリット
縦すべり出し窓はその性質上、外気を取り込みやすい半面、雨が降った時に
雨も取り込むため、室内が濡れやすくなるデメリットもあります。
また縦すべり出し窓は、窓が外側に開く為、外側に網戸や面格子、ルーバーを
取り付けることが出来ません。縦すべり出し窓を採用すると、必然的に網戸は室内に
取り付けられることになりますので注意が必要です。
*横すべり出し窓
横すべり出し窓とは窓枠の左右に作ったレールに沿って開閉させる作りになっている窓です。
窓が建物の外側にせり出し、庇(ひさし)のような形状になるのが特徴です。
メリット
横滑り出し窓は、回転軸が水平方向に開く為、窓をあけると窓が庇のような役割をはたし
縦すべり出し窓と比べ、室内への雨の侵入を防ぎながらも、通風を確保できるメリットが。
洗面所やお風呂場などの水まわりでよく使われます。
横滑り出し窓は、開ける角度によってうまく視線を遮ることが出来ます。水まわりの洗面所
など人目を避けながらも、窓を開けっ放しにして換気ができる、プライバシーを配慮
しなければならない場所に非常に適しているのが横滑り出し窓です。
縦すべり出し窓と同じように気密性が高く、高機密高断熱の住宅と相性が良いのも
横滑り出し窓のメリットのひとつです。
デメリット
横滑り出し窓は、縦すべり出し窓と同様に、窓を外側に開ける仕様のため
外側に、網戸や面格子、ルーバーなどをつけることが出来ません。
また風通しの面を考えるのならば、やはり縦すべり出し窓にはかないません。
縦すべり出し窓は外気を取り込むのに非常に適しており有効に働きますが、
横すべり出し窓は、設置する場所によりますが、ほとんど風通しがないと
思ってもらって構いません。風が通る涼しさを室内で体感したいのであれば
縦すべり出し窓の方が良いです。

②引き違い窓
2枚の窓ガラスを左右に引いて開閉するタイプの窓です。
日本で一般的に見られる横すべり方式の窓です。
メリット
引違い窓は互い違いになっている為、特に室内外への出入りにおいては
使い勝手の良い窓です。リビングやバルコニーなど庭に繋がる場所で、
庭に出る為の掃き出し窓として使われることも多いです。
横すべりのため、出入りがしやすくさらに開け閉めしやすく、バリアフリーにも
対応しているので設置する場所によっては、非常に使い勝手の良い窓になります。
デメリット
引違い窓は、その性質上、隙間ができるため気密性が悪くなります。
正面からの風には強いのですが、縦すべり出し窓と違い、建物の脇を通る風を
室内に呼び込むのは苦手です。さらに、出入りがしやすい半面、防犯には不向きです。
防犯を意識すると防犯ガラスを採用するなどガラスの性能をあげた方が良いです!
③上げ下げ窓
2枚の窓ガラスを上下にずらして開ける窓。
欧米を中心に見られる窓タイプで洋風感を出すことができます。
メリット
上げ下げ窓の一番のメリットとも言えるのが、風通しが良いということでしょう。
家を作る時のポイントとして、1部屋に2つ以上の窓を付けると良いと言われています。
これは、基本的に風の入り口と出口を作ることで、空気の循環を効率良くさせるためです。
あと引き違い窓よりも気密性が高く、断熱性能が高いこともメリットです。
また気密性が高いということは、遮音性にも期待できるということです。例えば車の通りが
激しい道に接している部屋に取り付けると、騒音の影響を受けづらくなります。
デメリット
通常の窓であればさっと拭いて綺麗にすることができますが、上げ下げ窓の場合には
外側の窓を掃除することが難しいのです。 家の中からはどうしても片面しか磨くことが
できないため、家の外側から専用の掃除道具を使って磨くしか方法がありません。
高い位置にある場合には、なおさら大変な作業になります。 また一般的な窓に比べると
価格が高い傾向にあります。もしも、外観よりもコスト重視!という場合には、
他の窓の種類を検討した方が良い場合もあります。

④FIX窓
開閉できない窓のことをFIX窓(フィックス窓)または「はめ殺し窓」といいます。
主な用途は、外からの光を取り入れる「採光」としての役割、そして外の景色を楽しむ為の
「視認」としての役割を担う窓です。
メリット
FIX窓は窓はあける機能、つまり「通風」としての機能がありません。
しかし、窓を開ける必要がない為、窓の枠(サッシ)をかなり細く作ることが出来ます。
窓の枠が細くなるとどうなるのかというと、見た目をスッキリさせることが出来ます!
FIX窓では窓枠を細く作ることで、必然的にガラス面が広くなるため「視認」としての
機能に非常に優れており、見せる窓として使用することが出来ます。
窓というと、四角い形ばかりが連想されますが、FIX窓は形の自由度が非常に高く、
FIX窓には丸形のものや台形の物などがありますので、家のデザインに合わせて使うことが
出来ますのでデザイン性にも優れています。
またFIX窓は窓が開かないので気密性にも非常に優れていますし、断熱性にも優れている
窓といえます。ただし、窓が大きくなればなるほど断熱性は当然落ちます。
デメリット
FIX窓に通風としての機能はなく、視認と採光としての機能のみです。
ですので洗面所やお風呂場など換気が必要な場所には適しません。
開閉が出来ないため、掃除が非常に難しいというデメリットもあります。
トップライトとしてFIX窓を使用する場合は、掃除を業者に頼まないといけないので
自ずと維持管理するコストが高くなります。あと気をつけたいのが、夏は直射日光が
室内に降り注ぐ為、暑くなりすぎる傾向にあり、対策が必要になります。
さらにガラス面が増えると冷暖房のコストが上がりますので注意が必要です。
⑤片引き窓
片引き窓は、一方だけに開けられる横すべり方式の窓のひとつです。
片側がFIX窓など固定されているため片側にしか開くことが出来ません。
メリット
一方の窓だけ開け閉め可能なので、同じ横引きタイプの引違い窓や、両引き窓に比べ
気密性に優れています。横すべり窓を採用したくて、気密性を気にするのであれば
片側だけが開く片引き窓を採用するという選択肢もあります。
デメリット
両方の窓が開く引違い窓や両引き窓に比べて風通しが悪く、室温の調整にあまり向きません。
⑥両引き窓
両引き窓は、片引き窓を2つ合わせたタイプの窓で別名を「引き分け窓」といいます。
メリット
両引き窓は窓枠の両サイドが壁になっているか、FIX窓になっているので、窓を全開にすると
窓2面分の大きな開口部となるのが特徴であり、風通しが良いのが最大のメリットです。
両引き窓は引違い窓と違い、窓枠の鴨居(かもい)や敷居のレールが一本化されており
窓枠の幅を狭くすることが出きるので、見た目がスッキリするのが特徴の窓です。
デメリット
両開き窓よりは気密性に優れていますが、片引き窓よりは気密性がよくありません。
両引き窓は3つの横すべり窓のうち、ちょうど中間に位置するような役割を持つ窓です。
次回に続きますm(__)m